地方都市における精神科医療について
6年前から地元の精神科に通院しています。
私は地方の県庁所在地に住まいがあるので、車で15分程度で病院に着くことができます。
ネットの掲示板などを見ていると、精神科・心療内科に通院したいのだが、良い病院が見つからない、良い病院はあっても場所が遠くて困る、といった書き込みを多く目にします。
書き込みをした人々は、みなさん地方の市町村にお住まいで、中には重篤な症状の方もおられます。
私は恵まれているな、と思いますが、近年珍しい病気でもなくなった心の病に対して、十分な医療機関が存在しないことに、患者の立場として心を痛めています。
また、精神科医療の難しいところは、医師と患者の相性が、病気の改善と密接に関わりあっている点です。
医師が心を開き、時にはトンデモな話をしても理解と受容のできる態勢がなければ、患者も医師に対し心を開くことはできませんし、本当に困っていること、しんどさの根幹までを晒すことができなければ、十分な効果を得られないものだと思います。
これは精神科・心療内科に限った話ではないでしょうが、地方における医療の拡充は、重要な課題だと思います。
地方では、病院に通うことだけで一日を費やしてしまうことがあり、また、相性の良い医師と巡り合えるための選択肢が、そんなに多くなく、しっかりとした医療を受けられない現実もあると思います。
課題を解決するのは難しいことだとは思いますが、一人でも多くの患者が救われるようになることを切に願ってやみません。